宝塚ファンになったきっかけと“推し”との出会い

宝塚ファンになった日──そして“推し”との運命の出会い

宝塚歌劇団の舞台に心を奪われてから、私の人生は少しずつ華やかに変わっていきました。地元・宝塚市で育ち、若き日に音楽学校を受験した経験が、舞台芸術への想いを深めてくれました。そしてある日、運命のように“推し”と出会ったことで、舞台が趣味から生きがいへと変わったのです。

私が初めて宝塚歌劇を観たのは、まだ十代の頃。地元・宝塚市で暮らしていた私は、自然と宝塚歌劇団の存在を身近に感じていました。けれど、劇場の扉を初めてくぐった瞬間、その「距離」は一気に消えてしまったのです。

煌びやかな照明、優美な衣装、そして何より舞台に立つスターたちの息を呑むほどの輝き──私はその空間すべてに心を奪われました。舞台とはこんなにも夢の詰まった場所だったのかと、胸が高鳴り、現実を忘れるほどでした。

その公演で私の目を引いたのが、とある娘役スターの存在。彼女の所作は一つひとつが美しく、まるで物語の世界から現れたよう。

優雅な舞台姿だけでなく、歌声には深みと切なさがあり、物語に命を吹き込んでいるようでした。それが、私の“推し”との出会いでした。

舞台を観るたびに彼女の成長に感動し、公演のたびに心を揺さぶられていました。彼女の存在は、私の宝塚観劇を「趣味」から「人生の一部」へと昇華させてくれたのです。

そして気がつけば、舞台の感動を人と分かち合いたいと思うようになり、このブログを立ち上げました。

60代になった今も、宝塚に対する熱は冷めることなく、むしろ一層深まっています。

私にとって宝塚とは、夢を見せてくれた存在であり、推しという星に導かれて歩んだ人生の道しるべでもあります。

これからも、このブログでは私の観劇の記録を通して、あの時の感動や想いをお届けしていきます。

推しとの出会いが誰かの新しい宝塚人生のきっかけになれば、これほど嬉しいことはありません。